空色プレリュード
ある日の体育の時間。

その日は男女混合でバスケットをしていた。

花音は運動は苦手だった。いつもはしっこにいる。

今は別のチームが試合をしていて花音のチームは休憩中だった。
ちょうど今は笹川くんのチームが花音といれかわりに入っていた。

笹川くんは運動神経抜群で‥ほら、今も‥。

「キャー!!!!!」

笹川くんが鮮やかにシュートを決めていた。
そのため女子の歓声がすごいんだ。体育館の窓ガラス割れそうて思ってしまう。

そんな笹川くんがうらやましくてしかたなかった。

‥私もあんなふうに運動ができたら‥。

そう思っていた時だった。

ドタッ!!

女子が一人倒れていた。

「ちょ‥結!大丈夫!?しっかりして!」

その女子のまわりには人が集まっていた。

そして先生が言う。

「保健委員!桐谷を保健室に連れていってやれ!」

あの子、大丈夫かな?‥‥あ!私、保健委員だった。

近づくとその子は青白い顔で言った。

「だ‥大丈夫だよ。保健室ぐらい一人で行けるから‥。」

そう言って立ち上がるが足はふらついていた。

私は先生と目があった。先生の目が早く連れていってやれ!と行っていた。

私はふらついている桐谷さんの腕を支えた。

「一緒に‥保健室、行こ。そんなにふらふらだと心配だよ。」

「あ‥ありがとう。」

桐谷さんは青白い顔で言った。




「えっ!?だ‥ダイエット!?」

私の声が保健室に響いた。

「そう、ダイエット。私、太ったんだ。高校入ってから。だから好きなもの我慢してダイエットすることにしたんだ。」

ベットの上で言う桐谷さん。ちょっと寝たおかげで顔色がよくなっていた。

するとカーテンがあいた。顔をのぞかせたのは校医の先生だ。ちなみに女の先生。

「成長期なんだから体重が増えるのは当たり前なんだよー。食べないのは一番体に悪いことだから、ちゃんと食べなさいよ。」

「はい。すみません。以後気をつけます。」

桐谷さんが少ししおらしくなった。

「わかればよろしい!そろそろお昼だし戻りなさい。気分はどう?」

「大丈夫です!お世話になりました!」

そう言うと桐谷さんと私は一緒に保健室を出た。


私と桐谷さんは教室に向かっていた。

「あーあ。結局、ダイエット失敗かー。絶対に痩せれるて思ったんだけど駄目だったね。次からどうしようかな。」
< 12 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop