生きること。
その頃、毎日神社に行くのが日課になっていた。誰も寄り付かない小さい古い神社。

そこで、自分がしてしまった行いの謝罪、普通の日常が戻ってくるようにと祈った。

お金も何もなかったから、道端に咲いている名前も知らない花をたくさんつんで置いていた。

毎日毎日していた。
休みの日もかかさず行っていた。

神様がいるなら、と。
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