思い出の木
新学期
先輩と私が付き合い始めたのは
すぐに学園中に広まった。
付き合い始めてやっと、あの時の傘を返すことが出来た。

そして私は未久と友達をやめた。
ミクは私が幸せになるのをどうしても許せないらしく、彼氏がいるのにも関わらず先輩に猛アタックしていた。

でも先輩は全く相手にしていなかった。
ある日、私はミクに呼び出された。

話って何?

気に入らない。なんであんたみたいな奴が棗先輩と付き合ってるの?
調子乗るのもいい加減にしてよ!

別に?調子になんて乗ってないよ?

達弥が、言ってた。
部屋は汚いし、貧乏でケチだし性格悪いし。なんでこんな奴がこの学園にいるのかって(笑)
残念だね。奈桜は達弥に微塵も愛されて無かったんだよ?

沢山ひどいことを言われたけど全く気にならなかった。

ふーん。で?

はぁ!?ふざけんな!!

ふざけてないって。愛されてないのは
ミクも同じなんじゃない?

何言ってるの?私は達弥に、愛されてるよ?
いつも一緒に家まで帰ってくれるし遊びに行ったらいつもプレゼントくれるし。
毎朝一緒に学校まで行ってくれるもん。
何も知らないくせにあんたと同じにしないで!!

そか。じゃあ、先輩待ってるから帰るね。

ばーか!どうせ裏切られるんだよ!!
と、心の中で笑いながら先輩と帰宅した。
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