思い出の木
卒業
先輩達の卒業も二日後に控えたある日。
校内は一つの噂で騒ぎになっていた。

それは、菜子先輩が妊娠してるという噂だった。

関係ないことと無視していた。

卒業式の日
私は先輩と式の後に食事をすることになっていていつものように桜の木の下で待っていた。

バスが来てそこから降りてきたのは泣きじゃくったミクだった。

奈桜~助けてよ~

私は無視をした。

ねぇ!奈桜って。
なんで私がこんな目に遭わないといけないの?
卒業式こっそり見に行ったら達弥も来てて、菜子先輩と楽しそうに話してた。
その話が聞こえてきてさ。

四月からは俺もしっかりバイトしてお金貯める。そして俺の親父と菜子のお父さんに借りたお金返すから。それが終わったら一緒に暮らそう。俺と菜子と産まれてくる子と一緒に。仲良く幸せに……

浮気してたってことだよね?しかも子供作ってさ。
なんで?なんで……?

未久。浮気相手は未久だよ?

は?

私と達弥が付き合ってる時から達弥は先輩と付き合ってた。だから愛されてないのは同じって言ったの。

そんな……。

じゃあ。私、先輩と約束あるから。

待ってよ!相談に乗ってよ。親友でしょ?

……。あのさ。未久のこと友達とはもう思ってないから!都合のいい時ばかり相手するの辞めて。

でも。。。困ってるんだよ?

散々言いたいだけ言っておいて自分の助けて欲しい時だけ助けてって違うでしょ。

じゃあ、先輩待たせれないから。

無理やりバスに乗って学校に行った。

学校につくと達弥と菜子先輩が校門で話していた。

あわてて隠れて話を聞いた。

菜子︰でもさ、白井さんと木村さんよかったの?
達弥︰あぁ。菜子と付き合ってるのがバレないようにあのふたりとつき合った。
しかし、未久はよかったわ。
鈍感だし奈桜のありもしない悪口を鵜呑みにして愛されてるって、勘違いしてるし
奈桜は付き合ってからわかった。勘がいい。だからバレるとまずいから未久に手を出した。正解だったよ笑
菜子。半年間浮気に付き合ってくれてありがとう。
微塵も愛してなかったけどね(笑)
菜子が一番だよ。

気がつくと私はふたりを殴っていた。

言いたい放題に言いあがって。
私がどれだけ傷ついたことか。
絶対に許さないから。

それだけ言い放つと私は先輩の元へ走っていった。
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