君が涙を忘れる日まで。
会いたくない。
もう三人で並んで歩くのは、辛すぎる。
勢いよく振り向き、元いた場所に戻ろうと走り出した……次の瞬間。
左折してきた車に気付いた私がハッと息を飲み、時が止まったかのように体がその場に固定され、動けなくなった。
『危ない!!』
残ったのは、大きく鳴り響いたブレーキ音と、体に受けた衝撃。
それと、手の温かさ。
そして……私の名を呼ぶ誰かの声だけだった。
よかった……。
これでもう、笑わなくてすむ。
ーーー…ぐち
ーーだい……ぶだ…
ーーーれ、が……ちを
ーーー……から……
***