あぶな荘
2話 君は?



ビル街の中にある、バイト先の喫茶店で見かけて追いかけてきた紅い蝶を追い掛けてからもう2時間。
...いつまで歩くのだろうか

「いい加減ついてもいいと思うんだけどな」

俺は目の前の紅い蝶を見ながら悪態をついて見るが何も反応無し、まぁ蝶が喋る事なんて有り得ない訳だが.....ビルとビルの間にある隙間に……入っていくのを見れば追いかけるように俺もその隙間へと身体を入れていく

「ん?何だあれ?」

もしあの蝶が異間だとしてもしかしたら、という考えに至った頃、神社の鳥居ぽい形をした、何かを発見した

「ん?何でこんな所に?」

怪しく感じて良く観察するも、紅い蝶はその中へとふわふわと入って行ってしまった。

「えぇい、一カバチか!!!」

男は度胸よ!!と心に決めてはその鳥井へと手を伸ばしてみるが....

「う、わぁ!?!?」

その鳥居への手を伸ばした瞬間、そのまま何か強い力に中へと引きずり込まれてしまった。

「いてて.......?」

大の字に寝転がってるのを起き上がれば、周りをキョロキョロと首を回していると、紅い蝶はその闇の中を進み続ける、そして俺はそれを追いかけ続ける

それだけの筈なんだ、筈なのに....ハズナノニ

ドウシテコウモ、ココロガクルシクナルノカ

マワリノオトガキエル

マワリノイロガキエル

マックラ、マックラ
マックラマックラマックラマックラマックラマックラマックラマックラマックラマックラマックラマックラマックラマックラマックラ

「君は、誰だい?」

ダレカノコエガキコエル、ダレカノニオイヲカンジル

「君みたいな汚い異間が来るような場所じゃないよ、元の世界におかえり」

ナニカテヲダシテイル、ソノテハキケンダ

キケン.......き...けん?

「がっ、は........ぁ.....!!」

何かにいきなり引き寄せられて無理矢理心を連れ戻された感じがする、とても気持ち悪い、気持ち悪すぎて、俺は地面に手を付いてその場に吐いてしまった

「お、ぇぇぇ、がっ、はっ.....おえ...ぇぇ」

「.....信じられない、まさか...君は....」

目の前に誰か居る気がする、存在をってのは漫画の読みすぎかも知れないけと、そんなものを感じる。一般人でも見れるわけか

「大丈夫?立てる?人間さん」

人間さん?変な言い方をする事を感じては、何とか収まりかけた、吐き気を我慢しつつそのまま顔を上げる

「やぁ♪人間さん、初めましてだね」

「........誰だ?」

目の前の存在は子供だった、薄い青色の目。端にある顎まで伸びた太いお栗毛、後ろ髪は短く。女の子に見えなくもないが、少し小柄の男の子だろう。見た目で判断するなら15歳辺りというところか、後はどう説明すればいいのかわからない。が、あえて言うなら....

「僕は危険だ、かな?」

「?!何で!?」

今口に出してたのか俺は、いやそんな筈は......

「ふふ、不思議な顔をしてるね。何で口に出していないのに分かるのかだって?簡単だよ....僕は神様だからね」

「......はっ?」

今こいつはなんて言った?、神といったか?
確かにこの世界は異間で溢れかえっているが...
まさか、神様まで....いやそんなはずは.......
・・・・
「ありえるんだよ、僕の場合変化したのではなくあくまで
・・・・・
それのままだからね」

「.......馬鹿な....」

「異間は、突然進化とそのままの産まれてくる産型、降臨型があるのは知ってるね?」

「あぁ、分かるさ。学校の授業で習った」

突然進化は小学生までは普通の人間だった子が、いきなり身体が異形になったり、能力に目覚め始めた事から言われる

産型はそのままの通り、母親から産まれる時に異形の姿。首がなかったり、三つあったり、目がなかったり、逆にありすぎたり。大体はこの形で出てくる異間が多い

そして降臨、これはとてもレアな物で、本当にそのままの存在が降りてくるのだ。神様だったり、悪魔だったり、なにか伝説の生き物、剣、存在、英雄、様々な者が何故か
・・・・・・・
空から降りてくるのだ

詳しい事はまだ分からないらしいが、空には何かあるのではないのかと、学者達は騒いでるらしい

「うんうん、いいね。大体そんな感じで受け取ってもらってOKだよ♪」

目の前の自称神様は笑顔で俺が思っていた事を読んだらしい、こいつの能力...?警戒にこしたことはない....

「それ、で。君は?」

だから、俺はその言葉の意味がワカラナカッタ

「.....俺がなんだよ?」

声が震えてるのがわかった、それ程までに先ほどの言葉がわからないのだ。だから振り絞るように俺は声を出した

「俺は、芙堂蓮だ」

「蓮君か、じゃ種類は?」

「人間だ」

「ふーん?人間ねぇ.....」

何かニヤニヤしながらこいつは俺を見ている、まるで

まるで俺が.......

「だって、君人間の感じしないよ?」

オレハ........

「な、に行ってんだよ。俺は!!ここでバイト暮らしをしてる人間の芙堂、蓮だ!!」


俺は恐怖を消すかのように、まるで自分を確かめるように、夜の中只叫ぶ事しか出来なかった

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はいどうも作者です(´・ω・`)

財布無くしたソルレンです(´・ω・`)

いやぁ、世の中理不尽です(´・ω・`)

このネタ思いついて書いたら無くしたことに昼に気付きました(´・ω・`)

皆様良ければ、コメントや感想お願いします(:D)| ̄|_

では、この辺で、さらば!!(´・ω・`) (´・ω・`:;.:... (´・ω・:;.:... (´・ω:;.:... (´・:;.:... (´
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