出会えた奇跡
ええ、ここで黙るんですか?

「いや、ここで会ったのも何かの縁じゃ
ん?それにここにいたら戻れるのでは?的なあれなんですけど無理なら出ていってくれていいんですけど…」

黙る2人に説明した。

「いいのか?」

茶髪が言うので私はコクリと頷いた。
ここで見捨てて野垂れ死にされても
後味悪い。

ならば、ここで戻るまで世話をすれば
いいこと。
金にも困ってないし2人くらいわたしが

「養ってやろうじゃない」

と叫んでいた。

「自己紹介遅れたね、私は黒鬼院 杏。
これから戻るまでよろしくね」

印象を良くするため私は笑顔で名前を
教えた。

「片倉 小十郎だ。戻るまでのあいだよろしく頼む」

茶髪は片倉様と。
律儀に頭を下げてくれた。

そしてオレンジは…

「猿飛佐助、もし変な真似したら殺すよ」

それだけ言って黙った。

態度にむかつく中笑顔を保った。
これから本当にやっていけるだろうか。
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