天国からの贈り物 上期
過去
〜6年前〜
〝秀ちゃん秀ちゃん!!″
秀〝わぁっ!鈴…どうした?″
〝あのねあのね!秀ちゃんピアノ弾いて!私はバイオリンやるから!キラキラ星!!″
秀〝あーごめん!これから大事な用だから今は無理なんだっ!!″
〝ヤダヤダヤダヤダ〜〜秀ちゃんと弾きたい″
私は泣きじゃくりワガママを言った。それでも秀ちゃんは優しく微笑んでいた。
秀〝鈴!帰ってきたら、今日はずっと朝まで一緒にいてやるから、少しの間我慢して待っててくれないか?″
〝本当に!!?朝まで一緒にいてくれるの?″
秀〝あぁ!いっぱい遊ぼうぜ(^ ^)″
私は我慢することにした。秀ちゃんとお兄ちゃんを見送った後にバイオリンを弾こうとして構えたが、秀ちゃんがいないと全然やる気がでなかった。
〝あっ!!そうだ!こっそり付いて行っちゃお(^ν^)″
何も知らない私は、この後秀ちゃんが私を庇ってこの世を去るとは思いもしなかった。
(いたいた!でも、秀ちゃんこわい顔してる…)
秀〝てめぇら!リーダーの女はどこだ!!″
いつもの穏やかな秀ちゃんとは違って、なぜかこわくなるはずなのにカッコよくみえた。
ほぼボコボコにして、ホッとしていると後ろから声をかけられた!
〝えっ!″
不良〝あいつの知り合いか?″
〝いや!離して!!″
秀〝鈴っ!?お前…どうしてここに!!?″
〝秀ちゃん!!助けて!!″
秀ちゃんは私を不良から引き離してくれた。
〝秀ちゃん(^ν^)ありがとう″
秀〝お前、こんなところに来たら危ないだろ!!″
〝ごっごめんなさい!!″
初めて秀ちゃんが私を怒って、優しくハグしてくれた。
不良〝このやろーー!!くたばれ!!″
秀〝ー!!!!鈴っ!危ないっ!!″
ぎゅっ!
グサッ!
え…?
今の音は何?
今はどうなってるの…?
〝秀ちゃん…?″
秀〝す…すず、だい…じょぶ…か?″
〝秀ちゃん!秀ちゃん!しっかりして!!″
秀〝すずが、無事で良かった…。鈴、ごめんな…。″
私の唇に秀ちゃんの唇が触れた瞬間…
ドサッ!!
〝秀ちゃん…?ちょっと…ねぇ、秀ちゃん!目を開けてよ!ねぇ!″
秀ちゃんは目を閉じたまま動かない…。
〝いや…やだよ…。秀ちゃん…一緒にいてくれるって言ったよね…?″
私は必死に秀ちゃんを呼んだ。
龍〝秀〜大丈夫か…えっ!?鈴!!?お前何で…秀!!おいっ!!しっかりしろ…。″
〝お兄ちゃん、秀ちゃんが起きないの!ねぇ、お兄ちゃん早く起こしてよ!″
龍〝す…鈴、落ち着け…。秀はもう、息してない…。″
〝お兄ちゃん、何言ってるの?秀ちゃんが息してない訳ないよ…。そうでしょ?秀ちゃん…起きて?秀ちゃんは私を驚かすために寝てるんだよね?″
龍〝鈴!!しっかりしろ!もう、秀は起きない!!″
〝秀ちゃん…いやああああ〜!!何で…秀ちゃん私を1人にしないで!!″
私は必死に叫び続けた。
そして次の日から私は秀ちゃんの夢を見た。
あの事件の夢を何度も何度も…。
龍〝鈴、ご飯できたぞ…。って!おい!!鈴!!何やってんだ!″
私は部屋で身を捨てようとカッターで腕を切ろうとしてお兄ちゃんに見つかって取り上げられた。その度に私は荒れた。
半年の間、ずっと私は秀ちゃんのところに行こうとしてその度にお兄ちゃんに止められた。
龍〝鈴!いい加減にしろ!!″
パシンッ!!
〝お…お兄ちゃん…″
龍〝鈴、秀はお前が大好きで大切だから自分の身を削ってまで助けたんだ。秀が必死に守った命を粗末にすんじゃねぇ!!″
私はお兄ちゃんに抱きついて、思いっきり泣いた。何度も何度も秀ちゃんの名前を呼んだ。
〝鈴、これからは自分の身を自分で守れるように、俺が技を教えるから今度は絶対に同じことにならないように強くなるんだ!!″
〝うん…″
〜回想終了〜
「秀ちゃん…。」
私は廃工場にいる。ここは秀ちゃんとの最後の場所…。
「秀ちゃん…天先輩のお兄ちゃんだったんだね。秀ちゃん…私も秀ちゃんのところに行きたい…。」
私が秀ちゃんに問いかけてると、大勢の人が私を囲んだ。
『おっ!君、可愛いじゃん(^ν^)いいことしない?』
「…。」
『ねぇ、聞いてるの?』
「…さい。」
『は?何か言った?』
「うるせぇって言ったんだよ!!」
私は5人いっぺんに殴り倒した。
『やにしやがる!!』
一斉に私に殴りかかってきた。
あぁ、もういいや…。疲れた…もういいよね…秀ちゃん。
私は構えをやめて目を閉じた。
カランッカラン
『うわあああ!!』
ん?叫び声…?
ゆっくり目を開けた…。
『何やってんだよ!!』
えっ?どうしてここに…?
天先輩がいるの…?
「天先輩、何で?」
天『お前は悪くないから…。』
「えっ?何言ってるの?私が天先輩のお兄ちゃんの命を奪ったんだよ?」
天『お前が直接兄貴に手を加えたわけじゃー。七瀬、後ろ!!』
「えっ?」
パシッ!!ドスッ!
神界『あっぶねぇ〜ヽ(´o`;』
鳩刃『鈴!大丈夫か!?』
「鳩刃…神界…。」
鳩刃・神界『俺らには鈴が必要なんだ!!』
どうして…?
どうしてみんな…私は悪くないって言うの?
だって…私がここに来なければ秀ちゃんはいなくならなかったのに…。
神界・鳩刃・天『鈴!!』
私は3人から呼ばれて、スイッチが入った。
わずか5分で全滅させた。
「みんな、どうしてここに…?」
神界『龍兄さんがここにいるかもって言ってたから…』
鳩刃『ここは鈴の忘れられない場所だからって』
「そっか…。天先輩、ここが秀ちゃんとの最後の場所だったんです。」
天『あぁ…。龍兄から全部聞いたよ。』
天先輩たちは私と秀ちゃんのことをお兄ちゃんから聞いたらしい。
「秀ちゃんに会いたい…。」
天『え…?』
ぎゅっ
私は秀ちゃんに抱きついた。
「天先輩…私、秀ちゃんに会いたい…。秀ちゃんと結婚したかった…。」
天『……。』
天先輩は私を励ますかのように抱き返してくれた。
神界と鳩刃は鈴と天先輩を引き剥がして、家に戻った。
龍・蘭香『『鈴!!』』
みんな私を心配して駆け寄ってきた。
「ごめん…。」
龍『無事に帰ってきたんだから、もういい』
蘭香『ご飯食べて、高校生活の話を聞かせて(^ ^)』
「うん…。」
その後、たくさん騒いだ。
「あー楽しかった〜(^ν^)」
でも、どこかモヤモヤがあって眠れない。
私は離れの道場に行くことにした。
♫〜♪〜
秀ちゃん…
秀ちゃんの弟見つけたよ…。
「秀ちゃん、天先輩は秀ちゃんみたいにすごく優しい…。」
バイオリンをやめると、気配がした。
出てきたのは天先輩だった…。
天『悪い…。邪魔したな。』
「だ、大丈夫です。」
天『ぷっ!!キモ…。お前が敬語って…』
「はぁ?私はしっかり使ってるよ!敬語!失礼でしょ!!」
本当にムカつくー!!
何で真剣に話すと天先輩はいつも笑うんだからヽ(´o`;
天『それだよ!』
「えっ?」
天『お前はいつものように俺に当たってればいい。』
「なんすかそれ…。」
天『お前が静かだと調子狂う…。兄貴のことは、お前のせいじゃなくて兄貴に加えたやつだから、お前とは関係ない』
「関係なくない…。私は…秀ちゃんを…」
天『ちげーって言ってんだろ!!最初は、お前が兄貴をやったんだと思ってた…。でも、お前を助けるために身を投げたって聞いた時には、お前がやったじゃないと確信したんだ。』
「うっ…私は…秀ちゃん…いてほしかった…。」
天『おい!今度、兄貴のところに行くっていったら許さないからな!』
私は天先輩の優しさにどんどん涙がでてきた。気づいたら天先輩は私を抱き寄せた。
〝秀ちゃん秀ちゃん!!″
秀〝わぁっ!鈴…どうした?″
〝あのねあのね!秀ちゃんピアノ弾いて!私はバイオリンやるから!キラキラ星!!″
秀〝あーごめん!これから大事な用だから今は無理なんだっ!!″
〝ヤダヤダヤダヤダ〜〜秀ちゃんと弾きたい″
私は泣きじゃくりワガママを言った。それでも秀ちゃんは優しく微笑んでいた。
秀〝鈴!帰ってきたら、今日はずっと朝まで一緒にいてやるから、少しの間我慢して待っててくれないか?″
〝本当に!!?朝まで一緒にいてくれるの?″
秀〝あぁ!いっぱい遊ぼうぜ(^ ^)″
私は我慢することにした。秀ちゃんとお兄ちゃんを見送った後にバイオリンを弾こうとして構えたが、秀ちゃんがいないと全然やる気がでなかった。
〝あっ!!そうだ!こっそり付いて行っちゃお(^ν^)″
何も知らない私は、この後秀ちゃんが私を庇ってこの世を去るとは思いもしなかった。
(いたいた!でも、秀ちゃんこわい顔してる…)
秀〝てめぇら!リーダーの女はどこだ!!″
いつもの穏やかな秀ちゃんとは違って、なぜかこわくなるはずなのにカッコよくみえた。
ほぼボコボコにして、ホッとしていると後ろから声をかけられた!
〝えっ!″
不良〝あいつの知り合いか?″
〝いや!離して!!″
秀〝鈴っ!?お前…どうしてここに!!?″
〝秀ちゃん!!助けて!!″
秀ちゃんは私を不良から引き離してくれた。
〝秀ちゃん(^ν^)ありがとう″
秀〝お前、こんなところに来たら危ないだろ!!″
〝ごっごめんなさい!!″
初めて秀ちゃんが私を怒って、優しくハグしてくれた。
不良〝このやろーー!!くたばれ!!″
秀〝ー!!!!鈴っ!危ないっ!!″
ぎゅっ!
グサッ!
え…?
今の音は何?
今はどうなってるの…?
〝秀ちゃん…?″
秀〝す…すず、だい…じょぶ…か?″
〝秀ちゃん!秀ちゃん!しっかりして!!″
秀〝すずが、無事で良かった…。鈴、ごめんな…。″
私の唇に秀ちゃんの唇が触れた瞬間…
ドサッ!!
〝秀ちゃん…?ちょっと…ねぇ、秀ちゃん!目を開けてよ!ねぇ!″
秀ちゃんは目を閉じたまま動かない…。
〝いや…やだよ…。秀ちゃん…一緒にいてくれるって言ったよね…?″
私は必死に秀ちゃんを呼んだ。
龍〝秀〜大丈夫か…えっ!?鈴!!?お前何で…秀!!おいっ!!しっかりしろ…。″
〝お兄ちゃん、秀ちゃんが起きないの!ねぇ、お兄ちゃん早く起こしてよ!″
龍〝す…鈴、落ち着け…。秀はもう、息してない…。″
〝お兄ちゃん、何言ってるの?秀ちゃんが息してない訳ないよ…。そうでしょ?秀ちゃん…起きて?秀ちゃんは私を驚かすために寝てるんだよね?″
龍〝鈴!!しっかりしろ!もう、秀は起きない!!″
〝秀ちゃん…いやああああ〜!!何で…秀ちゃん私を1人にしないで!!″
私は必死に叫び続けた。
そして次の日から私は秀ちゃんの夢を見た。
あの事件の夢を何度も何度も…。
龍〝鈴、ご飯できたぞ…。って!おい!!鈴!!何やってんだ!″
私は部屋で身を捨てようとカッターで腕を切ろうとしてお兄ちゃんに見つかって取り上げられた。その度に私は荒れた。
半年の間、ずっと私は秀ちゃんのところに行こうとしてその度にお兄ちゃんに止められた。
龍〝鈴!いい加減にしろ!!″
パシンッ!!
〝お…お兄ちゃん…″
龍〝鈴、秀はお前が大好きで大切だから自分の身を削ってまで助けたんだ。秀が必死に守った命を粗末にすんじゃねぇ!!″
私はお兄ちゃんに抱きついて、思いっきり泣いた。何度も何度も秀ちゃんの名前を呼んだ。
〝鈴、これからは自分の身を自分で守れるように、俺が技を教えるから今度は絶対に同じことにならないように強くなるんだ!!″
〝うん…″
〜回想終了〜
「秀ちゃん…。」
私は廃工場にいる。ここは秀ちゃんとの最後の場所…。
「秀ちゃん…天先輩のお兄ちゃんだったんだね。秀ちゃん…私も秀ちゃんのところに行きたい…。」
私が秀ちゃんに問いかけてると、大勢の人が私を囲んだ。
『おっ!君、可愛いじゃん(^ν^)いいことしない?』
「…。」
『ねぇ、聞いてるの?』
「…さい。」
『は?何か言った?』
「うるせぇって言ったんだよ!!」
私は5人いっぺんに殴り倒した。
『やにしやがる!!』
一斉に私に殴りかかってきた。
あぁ、もういいや…。疲れた…もういいよね…秀ちゃん。
私は構えをやめて目を閉じた。
カランッカラン
『うわあああ!!』
ん?叫び声…?
ゆっくり目を開けた…。
『何やってんだよ!!』
えっ?どうしてここに…?
天先輩がいるの…?
「天先輩、何で?」
天『お前は悪くないから…。』
「えっ?何言ってるの?私が天先輩のお兄ちゃんの命を奪ったんだよ?」
天『お前が直接兄貴に手を加えたわけじゃー。七瀬、後ろ!!』
「えっ?」
パシッ!!ドスッ!
神界『あっぶねぇ〜ヽ(´o`;』
鳩刃『鈴!大丈夫か!?』
「鳩刃…神界…。」
鳩刃・神界『俺らには鈴が必要なんだ!!』
どうして…?
どうしてみんな…私は悪くないって言うの?
だって…私がここに来なければ秀ちゃんはいなくならなかったのに…。
神界・鳩刃・天『鈴!!』
私は3人から呼ばれて、スイッチが入った。
わずか5分で全滅させた。
「みんな、どうしてここに…?」
神界『龍兄さんがここにいるかもって言ってたから…』
鳩刃『ここは鈴の忘れられない場所だからって』
「そっか…。天先輩、ここが秀ちゃんとの最後の場所だったんです。」
天『あぁ…。龍兄から全部聞いたよ。』
天先輩たちは私と秀ちゃんのことをお兄ちゃんから聞いたらしい。
「秀ちゃんに会いたい…。」
天『え…?』
ぎゅっ
私は秀ちゃんに抱きついた。
「天先輩…私、秀ちゃんに会いたい…。秀ちゃんと結婚したかった…。」
天『……。』
天先輩は私を励ますかのように抱き返してくれた。
神界と鳩刃は鈴と天先輩を引き剥がして、家に戻った。
龍・蘭香『『鈴!!』』
みんな私を心配して駆け寄ってきた。
「ごめん…。」
龍『無事に帰ってきたんだから、もういい』
蘭香『ご飯食べて、高校生活の話を聞かせて(^ ^)』
「うん…。」
その後、たくさん騒いだ。
「あー楽しかった〜(^ν^)」
でも、どこかモヤモヤがあって眠れない。
私は離れの道場に行くことにした。
♫〜♪〜
秀ちゃん…
秀ちゃんの弟見つけたよ…。
「秀ちゃん、天先輩は秀ちゃんみたいにすごく優しい…。」
バイオリンをやめると、気配がした。
出てきたのは天先輩だった…。
天『悪い…。邪魔したな。』
「だ、大丈夫です。」
天『ぷっ!!キモ…。お前が敬語って…』
「はぁ?私はしっかり使ってるよ!敬語!失礼でしょ!!」
本当にムカつくー!!
何で真剣に話すと天先輩はいつも笑うんだからヽ(´o`;
天『それだよ!』
「えっ?」
天『お前はいつものように俺に当たってればいい。』
「なんすかそれ…。」
天『お前が静かだと調子狂う…。兄貴のことは、お前のせいじゃなくて兄貴に加えたやつだから、お前とは関係ない』
「関係なくない…。私は…秀ちゃんを…」
天『ちげーって言ってんだろ!!最初は、お前が兄貴をやったんだと思ってた…。でも、お前を助けるために身を投げたって聞いた時には、お前がやったじゃないと確信したんだ。』
「うっ…私は…秀ちゃん…いてほしかった…。」
天『おい!今度、兄貴のところに行くっていったら許さないからな!』
私は天先輩の優しさにどんどん涙がでてきた。気づいたら天先輩は私を抱き寄せた。