天国からの贈り物 上期
5月 この人が学園長!?
翼と友達になってから2週間が過ぎ、クラスの人たちは無視はしなくなったものの素っ気ない。
まぁ、無視をされなくなっただけマシかも。これも翼のお陰だなぁ。
『鈴〜!(^o^)/』
「あっ翼!!どうしたの(^^)?」
『一緒に途中まで帰らねぇ?』
「ごめんね…。職員室に用があって…。」
翼に帰り誘われるけれど、私は毎日帰りになると職員室に行って先生に音楽室を使わせてもらうために頭を下げに行く。
『そっか…。よく続くなぁ(^^)てか、またイライラしてそこら辺の壁に当たるなよψ(`∇´)ψ』
「あっあたらないもん( ̄^ ̄)」
翼は笑いながら手を振って、帰って行った。翼…音楽室を使用許可貰ったら、必ずお礼を兼ねて一緒に帰ろうね。
そして、今日も成果は得られず職員室を後にした。私は屋上に向かった。
「今日はここで弾こう…。」
ヴァイオリンを出して、私は演奏した。
〜♪〜
この曲は、秀ちゃんと初めてピアノを教わった時の曲…。
秀ちゃんは誰かって?
秀ちゃんは、私のお兄ちゃんの高校の時の親友で、私が大好きな人。
でも、私が小学3年生の冬に…
秀ちゃんは…
私の目の前で…
亡くなったの…。
「秀ちゃんっ…。」
私は、ヴァイオリンを弾きながら秀ちゃんのことを思い出して、いつの間にか涙を流していた。
「また…泣いちゃったよ…。」
もう帰ろうとドアを開けようとしたら、いきなりドアが開いて私のおでこに思いっきりぶつかった。
「〜っいった〜〜T^T」
『えっ?わっ!わっ悪い!!大丈夫??』
大丈夫なわけないでしょ〜〜!!
まぁ、ワザとじゃないし怒らないけど…。
「大丈夫です…。」
その人はホッとしたように私の顔を見たが、顔を見てまたオロオロし始めた。
「(・・?)」
『ちょっ君泣いてるじゃん!!相当痛かったんだね((((;゚Д゚)))))))』
あっヤバ!勘違いしてる!!
泣いてるのは痛くて泣いてるんじゃないのに…。
「いや…違くてあのっ『本当にごめん!!あー腫れちゃってるし…』」
相当心配させてる〜〜(^◇^;)
『あ〜えっとえっと…「あの!!!」』
私が大声で呼んだら、びっくりした顔で見てきた。
「痛くて泣いてたんじゃないので、気にしないで下さい。」
『えっ?痛くて泣いてたんじゃないの?』
「はい。だから大丈夫なので、気にしないで下さい。」
『そっか…。よかった…。』
私の言葉を聞いて安心した様子だった。
「逆に私の方こそ、紛らわしい感じとっちゃって申し訳ないです。」
『いやいやっ!とんでもない!』
何か優しい人だなぁ…。心配までしてくれるなんて。この学園の生徒は、見た目は怖そうだけど優しい。
「心配してくれてありがとうございます。それだけで嬉しいです(*´∇`*)」
『っ////。(〃△〃)』
私はお礼を言って帰ろうとした瞬間。
『あっあの!!』
「なっ何ですか?(・・?)」
『なっ名前!名前なんて言うの?俺は木村 陵!!』
「えっ?私のですか? 私の名前は 七瀬 鈴
って言います。(╹◡╹)」
私は自分の名前を言って、帰った。
『七瀬 鈴ちゃんか…。これって一目惚れってやつ…?』
次の日のお昼…。
『鈴〜飯食べようぜ〜』
「うん(╹◡╹)」
最近のお昼は翼とご飯を食べることが多くなった。
プルルゥゥ〜〜♪
翼のケータイが鳴った。
『もしもし〜陵先輩じゃないですか…。どうしたんですか?』
中学の時の先輩かなぁ??
『わかりましたよ!!行きますよ(^-^;』
翼は電話が終えると、私の顔を見て申し訳ない顔して謝ってきた。私は翼に行ってらっしゃいって言って翼に手を振った。
『あれれ〜〜おじさんこんなとこでどうしたの?ψ(`∇´)ψ』
お弁当を食べてると、窓の下から声が聞こえたのでみてみると、今にも倒れそうなおじぃさんを5人くらいの男子に囲まれてる。
『職員室に行きたいのだが…道に迷ってしまってのぉ〜』
『おじさん、お小遣いくれたら連れてってあげるよψ(`∇´)ψ』
なっなんなんだ!!
おじぃさんにまでタカるとは!!
『嬉しいのぉ。お小遣いじゃ!!』
『おじさん、500円はないんじゃない?1万ぐらいちょうだいよ』
『さっ流石に…1万は無理じゃよ…。』
『無理じゃないでしょ〜おじさんお金いっぱい持ってるのにケチケチはしない方がいいよ〜〜ψ(`∇´)ψ』
「おじぃさんにまで金をタカるのもやめた方がいいよ〜( ̄∀ ̄)かっこ悪〜いから(。-_-。)」
私の声を聞くと男子たちは、私の方へ顔を見た。
『なっなんだと!!人が親切してやってんだから当たり前だろーが』
「親切??馬鹿言ってんじゃないわよ!!場所を案内するだけなのに、金を迫るような奴が親切とか言ってんじゃないわよ!!親切って言葉より器が小ちゃいの方でしょ!」
『なっなんだと!!女の癖に横から顔挟んでくんじゃねぇよ!!』
男子たちが殴りかかってきたので、私は軽々と避けて男子たちの腹の溝を思いっきり、グーでねじ込んだ。
『ぐわっ!!』
見事に5人とも倒れ込み、お腹を押さえている。
まあ、私の打った一発は当分痛くて立ち上がれないだろう。
おじぃさんにタカったお金を取り戻して、おじぃさんに返した。
『ありがとうございます…。』
「いえいえっ(^^;こちらこそ申し訳ないです。お見苦しい所をお見せしてしまって。」
おじぃさんは多分男子たちの方を見ている。きっと心配してるのかなぁ。
「大丈夫ですよ!後、5分くらいで起き上がれますから。おじぃさん、職員室に行くのなら私が案内しますよ。」
『そっそうかい。助かるのぉ〜』
おじぃさんはホッとしたように返事をした。そして私は、おじぃさんを職員室まで連れて行った。
「失礼します。」
『七瀬〜今度はお昼まで来たのか〜?毎回毎回いってるだろ〜』
「えっ?いいえ、今日は職員室に御用の方がいらしてたので案内で来ました。」
『えっ?そうなのか?』
「こちらの方です…。」
私はおじぃさんを職員室の中に通した。
そして先生は血相を変えて、おじぃさんを見ている…。
『がっ…が…』
何、がを連呼してるの?
『が…が…学園長!!!!!!』
はっ?今何って言った?? Σ('◉⌓◉’)
「えっ?先生、学園長って??」
『七瀬が連れて来られた方が、学園長だ!!』
が…学園長…?
(OvO)
こ…この人が…???
「えぇぇ〜〜!!!((((;゚Д゚)))))))」
『七瀬、うるさいぞ!!』
お前が言うなよ!!
お前も大声あげてたろ!!
『久しぶりじゃの〜。さっき、生徒に絡まれた所を助けて貰ってのぉ〜。』
『七瀬さんにですか』
『そうじゃ。君、七瀬さんと言うのかね?』
「はい。そうです。学園長とも知らずおじぃさんって言ってしまってすみません。」
『大丈夫じゃよ。先生、七瀬さんを借りてもいいかね?』
もっもっ…もしかして…
さっき殴った男子たちのことかなぁ…((((;゚Д゚)))))))
私は学園長の後に着いて行った。
学園長と向かった先には…
「ここは…」
音楽室…
学園長はにっこり笑って
『君ならここの音楽室を大切に使ってくれそうだからね。』
「えっ!?音楽室を使わせて頂けるんですか」
私の問いに学園長は大きく頷いてくれた瞬間、私の目から大量の涙が流れ落ちた。
「あ…ありがとう…ございます…。」
『頑張るのじゃぞっ!(*^^*)』
「でも、何でわかったんですか?私が音楽室を使わせて欲しいことに…」
『試験の願書に書いてあったからだよ。』
学園長は私の問いに応えて職員室に戻って行った。
あっ!学園長も見てくれてたんだ!!
私はルンルンで教室に戻る途中…誰かに腕を掴まれた。
「えっ!!?」
つづく…
まぁ、無視をされなくなっただけマシかも。これも翼のお陰だなぁ。
『鈴〜!(^o^)/』
「あっ翼!!どうしたの(^^)?」
『一緒に途中まで帰らねぇ?』
「ごめんね…。職員室に用があって…。」
翼に帰り誘われるけれど、私は毎日帰りになると職員室に行って先生に音楽室を使わせてもらうために頭を下げに行く。
『そっか…。よく続くなぁ(^^)てか、またイライラしてそこら辺の壁に当たるなよψ(`∇´)ψ』
「あっあたらないもん( ̄^ ̄)」
翼は笑いながら手を振って、帰って行った。翼…音楽室を使用許可貰ったら、必ずお礼を兼ねて一緒に帰ろうね。
そして、今日も成果は得られず職員室を後にした。私は屋上に向かった。
「今日はここで弾こう…。」
ヴァイオリンを出して、私は演奏した。
〜♪〜
この曲は、秀ちゃんと初めてピアノを教わった時の曲…。
秀ちゃんは誰かって?
秀ちゃんは、私のお兄ちゃんの高校の時の親友で、私が大好きな人。
でも、私が小学3年生の冬に…
秀ちゃんは…
私の目の前で…
亡くなったの…。
「秀ちゃんっ…。」
私は、ヴァイオリンを弾きながら秀ちゃんのことを思い出して、いつの間にか涙を流していた。
「また…泣いちゃったよ…。」
もう帰ろうとドアを開けようとしたら、いきなりドアが開いて私のおでこに思いっきりぶつかった。
「〜っいった〜〜T^T」
『えっ?わっ!わっ悪い!!大丈夫??』
大丈夫なわけないでしょ〜〜!!
まぁ、ワザとじゃないし怒らないけど…。
「大丈夫です…。」
その人はホッとしたように私の顔を見たが、顔を見てまたオロオロし始めた。
「(・・?)」
『ちょっ君泣いてるじゃん!!相当痛かったんだね((((;゚Д゚)))))))』
あっヤバ!勘違いしてる!!
泣いてるのは痛くて泣いてるんじゃないのに…。
「いや…違くてあのっ『本当にごめん!!あー腫れちゃってるし…』」
相当心配させてる〜〜(^◇^;)
『あ〜えっとえっと…「あの!!!」』
私が大声で呼んだら、びっくりした顔で見てきた。
「痛くて泣いてたんじゃないので、気にしないで下さい。」
『えっ?痛くて泣いてたんじゃないの?』
「はい。だから大丈夫なので、気にしないで下さい。」
『そっか…。よかった…。』
私の言葉を聞いて安心した様子だった。
「逆に私の方こそ、紛らわしい感じとっちゃって申し訳ないです。」
『いやいやっ!とんでもない!』
何か優しい人だなぁ…。心配までしてくれるなんて。この学園の生徒は、見た目は怖そうだけど優しい。
「心配してくれてありがとうございます。それだけで嬉しいです(*´∇`*)」
『っ////。(〃△〃)』
私はお礼を言って帰ろうとした瞬間。
『あっあの!!』
「なっ何ですか?(・・?)」
『なっ名前!名前なんて言うの?俺は木村 陵!!』
「えっ?私のですか? 私の名前は 七瀬 鈴
って言います。(╹◡╹)」
私は自分の名前を言って、帰った。
『七瀬 鈴ちゃんか…。これって一目惚れってやつ…?』
次の日のお昼…。
『鈴〜飯食べようぜ〜』
「うん(╹◡╹)」
最近のお昼は翼とご飯を食べることが多くなった。
プルルゥゥ〜〜♪
翼のケータイが鳴った。
『もしもし〜陵先輩じゃないですか…。どうしたんですか?』
中学の時の先輩かなぁ??
『わかりましたよ!!行きますよ(^-^;』
翼は電話が終えると、私の顔を見て申し訳ない顔して謝ってきた。私は翼に行ってらっしゃいって言って翼に手を振った。
『あれれ〜〜おじさんこんなとこでどうしたの?ψ(`∇´)ψ』
お弁当を食べてると、窓の下から声が聞こえたのでみてみると、今にも倒れそうなおじぃさんを5人くらいの男子に囲まれてる。
『職員室に行きたいのだが…道に迷ってしまってのぉ〜』
『おじさん、お小遣いくれたら連れてってあげるよψ(`∇´)ψ』
なっなんなんだ!!
おじぃさんにまでタカるとは!!
『嬉しいのぉ。お小遣いじゃ!!』
『おじさん、500円はないんじゃない?1万ぐらいちょうだいよ』
『さっ流石に…1万は無理じゃよ…。』
『無理じゃないでしょ〜おじさんお金いっぱい持ってるのにケチケチはしない方がいいよ〜〜ψ(`∇´)ψ』
「おじぃさんにまで金をタカるのもやめた方がいいよ〜( ̄∀ ̄)かっこ悪〜いから(。-_-。)」
私の声を聞くと男子たちは、私の方へ顔を見た。
『なっなんだと!!人が親切してやってんだから当たり前だろーが』
「親切??馬鹿言ってんじゃないわよ!!場所を案内するだけなのに、金を迫るような奴が親切とか言ってんじゃないわよ!!親切って言葉より器が小ちゃいの方でしょ!」
『なっなんだと!!女の癖に横から顔挟んでくんじゃねぇよ!!』
男子たちが殴りかかってきたので、私は軽々と避けて男子たちの腹の溝を思いっきり、グーでねじ込んだ。
『ぐわっ!!』
見事に5人とも倒れ込み、お腹を押さえている。
まあ、私の打った一発は当分痛くて立ち上がれないだろう。
おじぃさんにタカったお金を取り戻して、おじぃさんに返した。
『ありがとうございます…。』
「いえいえっ(^^;こちらこそ申し訳ないです。お見苦しい所をお見せしてしまって。」
おじぃさんは多分男子たちの方を見ている。きっと心配してるのかなぁ。
「大丈夫ですよ!後、5分くらいで起き上がれますから。おじぃさん、職員室に行くのなら私が案内しますよ。」
『そっそうかい。助かるのぉ〜』
おじぃさんはホッとしたように返事をした。そして私は、おじぃさんを職員室まで連れて行った。
「失礼します。」
『七瀬〜今度はお昼まで来たのか〜?毎回毎回いってるだろ〜』
「えっ?いいえ、今日は職員室に御用の方がいらしてたので案内で来ました。」
『えっ?そうなのか?』
「こちらの方です…。」
私はおじぃさんを職員室の中に通した。
そして先生は血相を変えて、おじぃさんを見ている…。
『がっ…が…』
何、がを連呼してるの?
『が…が…学園長!!!!!!』
はっ?今何って言った?? Σ('◉⌓◉’)
「えっ?先生、学園長って??」
『七瀬が連れて来られた方が、学園長だ!!』
が…学園長…?
(OvO)
こ…この人が…???
「えぇぇ〜〜!!!((((;゚Д゚)))))))」
『七瀬、うるさいぞ!!』
お前が言うなよ!!
お前も大声あげてたろ!!
『久しぶりじゃの〜。さっき、生徒に絡まれた所を助けて貰ってのぉ〜。』
『七瀬さんにですか』
『そうじゃ。君、七瀬さんと言うのかね?』
「はい。そうです。学園長とも知らずおじぃさんって言ってしまってすみません。」
『大丈夫じゃよ。先生、七瀬さんを借りてもいいかね?』
もっもっ…もしかして…
さっき殴った男子たちのことかなぁ…((((;゚Д゚)))))))
私は学園長の後に着いて行った。
学園長と向かった先には…
「ここは…」
音楽室…
学園長はにっこり笑って
『君ならここの音楽室を大切に使ってくれそうだからね。』
「えっ!?音楽室を使わせて頂けるんですか」
私の問いに学園長は大きく頷いてくれた瞬間、私の目から大量の涙が流れ落ちた。
「あ…ありがとう…ございます…。」
『頑張るのじゃぞっ!(*^^*)』
「でも、何でわかったんですか?私が音楽室を使わせて欲しいことに…」
『試験の願書に書いてあったからだよ。』
学園長は私の問いに応えて職員室に戻って行った。
あっ!学園長も見てくれてたんだ!!
私はルンルンで教室に戻る途中…誰かに腕を掴まれた。
「えっ!!?」
つづく…