always lovin' you ~愛をとめないで~
「珍しいじゃねぇの。お前から女に近づくなんて。」

「フッ。そんなことあらへんで。俺かて、健全な男や。」

「んで。転校生は、口説けたのかよ。」

「いや。お嬢ちゃん、中々の大物やさかい苦労しそうやで。」

「なんで、私が口説かれてたことになってるの!ただ、普通に会話してただけよ。そもそも、名前も名乗られてないし。」

「あぁ、悪いな、つい忘れとったわ。俺は洲凰悠斗や。よろしゅうな。」

「俺様は、名乗らなくても分かるだろ。」

(知ってるけど…)

「知るわけないでしょ。初対面で。」

「フッ、嬢ちゃん言うな。やっぱり大物やわ。」

「仕様がねぇ。水瀬愁様だ。以後忘れるなよ」

(何様?!…でも、今のやり取りでどうしたら近づきやすいかが分かったわ。本格的にゲームスタートね!)

「自分で自分に様をつけるのってどうなのよ…ありえない…」

「言うじゃねぇの。面白い、まぁそのうちお前も俺様の実力を目の当たりにすればそんな言葉も聞けなくなる。その時が楽しみだな」

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