危険地帯
少しのびてしまったラーメンを全て食べ、黒龍のたまり場へ向かった。
深い闇の中、真っ黒に染まった俺達は、躊躇うことなく進んでいく。
たった一つの約束を胸に、覚悟を拳に宿して。
夜風に触れながら、俺達を照らす月の光を浴びて。
繁華街を抜けた、街外れにある廃ビルの中に
不良が生きる、悪と闇だらけの“裏”の世界に
俺達は、一歩踏み込んだ。
――その日、俺達は黒龍の一員となり、運命を自らの手で再び狂わせた。