危険地帯
大通りの先には、いくつもの倉庫が並んでいて、それぞれに番号が並んでいる順に大きく書かれていた。
一番、二番、三番………と倉庫の前を通り過ぎて、十番と書かれた倉庫の前で足を止めた。
「ここに忍者がいるのか~」
律はニヤリと笑って、十番の倉庫を眺める。
深月と司が協力して、半分まで空いている倉庫のシャッターを勢いよく開けた。
「……忍者、じゃねぇな」
司の呟きよりも、深月が倉庫の中に入る足音が先に耳に入った。
十番の倉庫にいたのは、
「久し振りだな、神雷さんよ」
なぜか忍者ではなく、神雷の人達だった。
この前三人と口喧嘩をした、蜜という人と恭弥という人。
それに神雷の総長までいた。
神雷の総長の後ろには、もう二人いた。