危険地帯
伝えるココロ
瞼を開けると、目の隙間に眩しい光が差し込む。
反射的に固く目を瞑ってから、もう一度ゆっくりと目を開く。
「ここは……」
「羽留!?」
はっきりと見えてきた視界には、白い天井と。
それから、
「お、お父さん……!?」
心配そうに私の顔を覗き込む、お父さんの姿。
周りを見渡してみれば、白ばかり。
ここは病院、なのかな。
何があったんだっけ。
………あ、そうだ。
私、頭から血を流して、それで。
そのままアイツになってしまったんだ。