危険地帯




「調子はどう?黒龍さん♪」



ワタシが問いかけると、三人は顔を見合わせてから、



「最高だよ~」


「……いつもよりはいい」


「そんなことどうでもいいだろ」



と、思い思いの返事をした。


ちなみに、ワタシは良くも悪くもないわ♪


私が家族のことで苦しい思いをしたことには、泣いて怒ってるし。


私が自らの意思で黒龍に頼ったことには、嬉しく思ってる。



「ねぇ、深月」


「……あ?」


「ちゃんと罰を受けてくれて、どうもありがとう♪」



実は、ちょっと心配だったの。


もしかしたら深月は、ワタシが下した罰なんて気にしないかもしれない。


そう思っていたけど、ワタシの誤算だったみたいね♪



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