危険地帯
必ず、終わらせないといけなかった。
条件と誓いのある曖昧な、期限付きの関係を。
そして、あわよくば始まってほしかった。
期限のない、お互いに必要とする関係が。
私に、気づいてほしかった。
だんだんと大きくなっていた、黒龍の存在に。
本当は、もう一つ、気づいてほしいことがあったんだけど。
さすがに、期待しすぎてたみたいね♪
――ワタシの役目は、残りわずか。
もう少ししたら、長い長い夢のような時間に、さよならをしなければいけない。
喜ばなければいけないことなのに、寂しいわ♪
あぁ、ほら。
タイムリミットが、短くなってきている。
“私”が過去の悲しみを乗り越えて、大切な人に笑顔を向けられる日は、そう遠くはない。
ワタシは、私が幸せに生きてくれさえすれば、それだけで幸せなの。
黒龍の三人も、きっと同じはずよ♪