危険地帯
……そうなると。
「俺はどこに座ればいいわけ?」
新メンバーで、欠員だった幹部となった忍者は、座るところがない。
二人がけのソファが二つしかないから、当然なんだけど。
でも、ベットは5人分あるんだから、ソファも5人座れるようになっているのが普通なんじゃないの?
と、今更ながら思った。
「あぁ、二人がけのソファがもう一つあったんだが」
「リーダーが邪魔だって言って、捨てちゃったんだよ~」
「はあ!?」
司と律は、興味なさそうにそう話した。
「じゃあ、俺はどこに……」
「床でいいんじゃな~い?」
「床!?ひどくね!?」
「新人なんだから、もっとわきまえてよねぇ」
律の冷たい態度に、忍者は不服そうにしていた。