危険地帯



ワタシが微笑みながら手を振っているのに、返してくれる人は誰もいないのね。


悲しいわ♪


ワタシの登場に、前は私の時と変わらず平常運転だったのに、いきなり真夜中零時になったことに驚いて、距離を置いたのかしら?


普段通りが一番嬉しいとは、言わないでおくわ。



「そんなに構えないで?」



今までたくさん物騒なことを言ってきたワタシのことを、警戒するあなた達の気持ちもわからなくはないけどね♪



「相良深月」


「あ?何だよ」


「西篠司」


「……なんだ」


「猫平律」


「はーい」


「忍海千歳」


「ん?」



全員を呼び終えたワタシに、彼らの視線が集まる。


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