君と僕の白昼夢
「まあ、また集まれるよいつだって」
俺は佑に言った。
「そうだよね」
全てが終われば…いつだって、何回だって。
「早くひーちゃん呼んできてよ」
佑が飽きたかのように言う。
「はいはい」
俺は苦笑して立ち上がった。
そのときだった。
ドスッッッ
鈍い音が、リビングの外から聞こえた。
「…え?何今の音」
佑が心配そうに声を出して立ち上がる。
俺は胸騒ぎがしていた。
忘れていたのか。
思い出したくないのか。
目を背けたかったのか。
逃げたかったのか。
俺の頭は混乱していた。
「見てくるよ」
「待て!!!!!!」
佑の言葉に俺は慌てて返した。
行動を遮った。
リビングの外へ行かせてはいけない気がした。
時計を見ることができなかった。
佑の目を見ることができなかった。