君と僕の白昼夢

俺は決意し、新たに策を探すことにした。

このままじゃ無理だ。

抜け出す“何か”を探さなくてはいけない。

何もせずただ守ろうなんて無理なんだ。

見つけなきゃ。




昼休みはそのことばかり考えて、あっという間に時間は過ぎていく。



ついに何も案は出ず、帰りの時間となってしまった。




「やばい…」

何も出なかった…これからどうすれば…!

「何がやばいの?卓」

立ち尽くす俺に日和が聞く。

「や、別に…」

「今日変だよ?」

“今日”どころじゃない!!

俺はもうずっとこのこと考えて………




ん?



ふと教室を見渡した時、ある人物が目に入った。


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