君と僕の白昼夢
5時間目。
俺はノートに方法を書き出していた。
思いつく方法はいくらでもある。
でも…
「はは…」
苦笑しかできない。
そんな勇気……
「し…死ぬ…」
本気で考えると手が震える。
そんな俺の考えとは裏腹に授業は賑わっていた。
「死ぬ…なんて……」
誰にも聞こえない声で独り、震えた。
真剣に考えれば考えるほど、現実味が増してくる。
俺がやらなきゃ…日和が死ぬ。
俺も日和も助からない。
だったら、日和だけでも…
でも…
“死”が怖くない人なんているのか…?
実際…怖い…怖くて怖くて…
嫌だ…
本当は死にたくない。
だけど…!