君と僕の白昼夢
悪夢の始まり
「卓、起きて」
…
聞き覚えのある声。
うっすらと目を開ける。
光が差し込むその先に…
「日和…?」
「そうだよ?」
机に突っ伏す俺の目の前には日和がいた。
「日和!?」
「なによ大声出して…
変な夢でも見てたの?」
クスクスと肩を揺らして笑う日和。
え…?
ここ、教室…?
俺は時計を見た。
「…は…?」
12時10分だった。
…え?
整理ができなかった。
頭が追いつかない。
「おーい、卓ー?」
日和は…死んだはずじゃ…
「ねぇ青木くん、卓がおかしい」
俺の様子を見て、日和が健太郎を呼んだ。