君と僕の白昼夢
帰り。
ホームルームが終わってすぐ、俺は瀬川の所へ行った。
「瀬川。帰るぞ」
「…え?」
「大丈夫日和もいるから。頼む」
「う、うん…わかった…」
何かを察知したのか瀬川は俺についてきた。
「あれ?瀬川さんと卓仲良かったの?」
日和がキョトンとしている。
まあそりゃ驚くよな…
仲良いというか…なんて言うかわからないけど…
まあいい。問題は場所だ。
あ…教室でも…いいかもな。
部活生もいるし先生もいる。
俺と瀬川もいる。安全じゃないか?
「や…待て…ここに居よう」
「え!?帰らないの?何で?」
日和は不思議がる。そりゃ早く帰りたいよな…
「ま、まあお話しよ…川島さん…」
瀬川か日和を説得する。
「瀬川さんが言うなら…」
瀬川に詳しいことは言っていないのに色々察してくれる。
助かるな。
これが成功するかわからないけど…
やってみよう…
ここからは日和を一人にしてはいけない。