君と僕の白昼夢

やはり女子は女子同士。椅子に座り向かいあって二人できゃっきゃと話している。

日和も瀬川も楽しそうだ。

そんな俺は気が気じゃない。

刻一刻と迫る時間に緊張しかない。

「卓もおいでよ」

落ち着かなくて教室をウロウロする俺に日和が言った。

「卓が帰らないとか言ったんでしょ」

「あ、あぁ…」

そんな俺を心配そうに見つめる瀬川。

俺は日和の隣りに座った。



それからも二人は話していたが内容は聞いてなかった。

ただただ過ぎ行く時間に怯えていた。








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