君と僕の白昼夢
「ただいま」
俺は勢いよくリビングの扉を開けた。
「わ、びっくりした。おかえり…」
ソファーの上で驚いた顔を俺に向ける佑。
そしてテレビは…
「相変わらずだな…」
俺は佑に近づき、ソファーに座る。
「てか…なんでそんなに息きれてるの…」
はあはあと、息を切らす俺を見て状況を全く理解していないがそんなことはお構い無しだ。
「佑、お前オカルト好きなら色々知ってるよな?」
早速本題をぶつけた。
「え…うん…?」
混乱している佑に俺は続けて話した。マシンガンのようだ。
「タイムリープについて知ってる?」
「た、タイムリープ?」
佑の頭の上にはてなマークが見えるかのように佑が今何を考えているかがなんとなくわかった。
「兄ちゃんもついに興味持ち始めたの…?」
いつも佑のオカルト好きに呆れていた俺の発言に相当驚いているようだった。
「んー…まあそういうことだ」
そんな訳ないがそうしておこう。
瀬川の時もこんなんだった気が…
「タイムリープか…未来に行くとか、過去に行くとかだよね」
「そう…しかも何回も過去に」
「ループ…ってことだね」
「もしそうなったら…抜ける方法って…なんだ?」
この質問に佑は目を見開いて俺を見た。
「え…そんなに食い入るほど知りたいの?何があったの?何その急な興味…」
「いいから!!」