君と僕の白昼夢
少し声が大きくなった。
「戻る…か…」
「やっぱり別の魂がとかなんとか?」
俺が言うと佑は立ち上がり、冷蔵庫へ向かった。
「なんだ。知ってるんじゃん」
「それしかないのか?それだけ?」
佑は麦茶をコップにつぎながら言った。
「そうだね…今のところ俺はそのくらいしか知らないな…
あ、おばあちゃんからおはぎ届いたけど食べる?」
「や…いい…」
何でだ…?
やっぱり…瀬川と同じだ…
じゃあなんで…俺はダメだったんだ?
そしてお互い無言になる。
聞こえるのはテレビから聞こえてくる都市伝説。
俺はテレビを見た。
こういう番組は全然見たことないし、興味もないが…
まさか自分自身が関わることになるなんてな…
佑がコップを2個机に置いた。
「サンキュ」
「ところでなんでタイムリープ?」
佑は立ちながら麦茶を飲んだ。
「いや…ただ知りたいだけ」
「そっか…タイムリープに関してはそれくらいしかわからない。
俺オカルトは好きだけど信じてるか信じてないかって言われたら信じてないからね〜」
「え!?」
驚いて佑を見上げる。
「信じてないの!?」
「そりゃ……ありえないし……兄ちゃんもだろ……」
初めて衝撃の真実を知った。
あんなに好きなくせに信じているわけじゃなかったのか…
瀬川と違うところはそこか…