君と僕の白昼夢
「まあいいじゃん。興味持ったなら話は早い!見よ!」
佑はそう言って隣に座った。
「あ、あぁ…」
結局“今日”も何も得られないのか…
キーワードは【代わりの魂】だけ。
これだけじゃわからないし動けない。
佑を頼りにしてたのに…
結局瀬川も佑も作り話に踊らされてるだけじゃないのか?
「てか高校生にもなってなんでこんなの見てんの…」
「や面白いじゃん!怖いもの見たさってあるでしょ?
夏に肝試しやるように、わざわざ遊園地に行ってジェットコースターに乗るように」
「…」
「それに兄ちゃんも今日から仲間入りだもんねー」
「別にそういうわけじゃ…」
怪しい心霊写真。ありえない七不思議。根も葉もない噂。
見続けて結構時間が経った。
時計を見ると5時半だった。
!!!!!
日和が…死んでるはずだ…
そろそろ俺か、佑か、この家に連絡がくる。
その事実を俺が認知したら…戻ってしまう…!
その前になにか掴まないと…!!
時間が無い…!!!