君と僕の白昼夢


『そして明かされる…タイムリープの謎!!』


!?!?!?!?


「なに!?」

俺は佑から手を離し、テレビに目を向けた。


『タイムリープにはある悲しい物語が関係していた!!!』


「は!?!?」


俺の大声に佑がびくっとする。

まてまて…いったい…


『その伝説が残る、神隠しが多発した村が存在する…?』

「え…は?」


気がつけば俺はテレビ画面のすぐ目の前にいた。

「兄ちゃん…近いよ…」

佑の声が後ろから聞こえた気がしたが聞く耳なしだ。




『続きは次週!!!』


え!?


「は!?え!?おい!?終わり!?」

クソっ…!いいところで…!

「佑!次のはないのか!?」

「何言ってんの…これ昨日の録画だよ…」

「え!?」

嘘だろ…もしかしたら…重要な手がかりかもしれないのに…!

ガセかもしれない…でも見る価値はあると思ったのに!

「嘘だろ…」

「いいじゃん!次週まで待なよ」

「次週なんてこない!!!今じゃなきゃ意味がない!!」

呑気な佑につい強い口調で言ってしまった。

佑は驚いていた。

< 160 / 198 >

この作品をシェア

pagetop