君と僕の白昼夢
『そして明かされる…タイムリープの謎!!』
!?!?!?!?
「なに!?」
俺は佑から手を離し、テレビに目を向けた。
『タイムリープにはある悲しい物語が関係していた!!!』
「は!?!?」
俺の大声に佑がびくっとする。
まてまて…いったい…
『その伝説が残る、神隠しが多発した村が存在する…?』
「え…は?」
気がつけば俺はテレビ画面のすぐ目の前にいた。
「兄ちゃん…近いよ…」
佑の声が後ろから聞こえた気がしたが聞く耳なしだ。
『続きは次週!!!』
え!?
「は!?え!?おい!?終わり!?」
クソっ…!いいところで…!
「佑!次のはないのか!?」
「何言ってんの…これ昨日の録画だよ…」
「え!?」
嘘だろ…もしかしたら…重要な手がかりかもしれないのに…!
ガセかもしれない…でも見る価値はあると思ったのに!
「嘘だろ…」
「いいじゃん!次週まで待なよ」
「次週なんてこない!!!今じゃなきゃ意味がない!!」
呑気な佑につい強い口調で言ってしまった。
佑は驚いていた。