君と僕の白昼夢
インターホンを押す。
少しするとドアが開き、おばあさんが出てきた。
「あら?見ない顔だね」
「いきなりすみません。失礼ですが単刀直入に聞きます。
神下村に住んでいましたか?」
俺の言葉におばあさんは驚いた。
だがすぐ口を開いた。
「入りなさい」
リビングに通してもらった。
ソファーに座る。おばあさんは俺の前に座っていた。
「なんで神下村を知っている?」
早速おばあさんが言った。
「俺のばあちゃんに聞いたんです。神隠しのことも…」
まさかテレビでネタにされているとはなんとなく言えなかった。
神隠しの言葉でさらにおばあさんの顔色が変わる。
「神隠しについて知りたい。神下村でなにがあったのか…
言い伝えられる伝説も…」
俺はまっすぐおばあさんの目を見た。
「そこまで知っているとは…
まあいいだろう…」
そしておばあさんは話し始めた。