君と僕の白昼夢
5時間目の授業が始まる頃には、若干心の端に残りつつも夢のことは忘れ始めていた。
「夢であんなに放心するとかなかなか子供だよな」
「………うるせ」
健太郎にはからかわれていたが、確かにくだらないと、思えるようになった。
「俺も今度連れていけよな」
「わかってるよ」
行きたいみたいだ。
でも今度行けばいいよな。
次はいつでもある。
明日も明後日もある。
そして6時間目のパソコンもギリギリで課題提出し、今日は終わりを迎える。