君と僕の白昼夢
「じゃあな、卓、川島」
「バイバイ青木くん!今度行こうね!」
「じゃなあ」
ホームルームを終え、健太郎は部活に、俺と日和は昇降口へ向かった。
「楽しみだな〜!
人多そうだけどね」
「………うん」
その時間に、その場所に近づくにつれて思い出されるのは、あの夢。
今日の夢を見るって……疲れてんのかな……
俺はそんな考えを残したまま、日和とカフェに向かって歩き出した。
道中はほぼ無言だった。
日和が何を考えていたのかはわからない。
ただひたすら、俺はなにかに怯えていた。