君と僕の白昼夢


「じゃあな、卓、川島」


「バイバイ青木くん!今度行こうね!」


「じゃなあ」


ホームルームを終え、健太郎は部活に、俺と日和は昇降口へ向かった。


「楽しみだな〜!

人多そうだけどね」


「………うん」


その時間に、その場所に近づくにつれて思い出されるのは、あの夢。


今日の夢を見るって……疲れてんのかな……


俺はそんな考えを残したまま、日和とカフェに向かって歩き出した。




道中はほぼ無言だった。


日和が何を考えていたのかはわからない。


ただひたすら、俺はなにかに怯えていた。


< 18 / 198 >

この作品をシェア

pagetop