君と僕の白昼夢


街についた。

もちろん、制服を着た人なんているわけがない。


「うわ〜視線が…」

「そりゃ、こんな時間にここにいたら完全にサボりだろ」


そんなことはお構い無しに俺たちはゲームセンターへ入った。




「やっば…最近全然来てないから懐かしいわ…」

健太郎が言った。


「そうなんだよな、もう片っ端から遊び倒そうぜ」

平日の昼時。ゲームセンターはガラガラに空いている。

遊び邦題だ。


車のゲーム、コイン、銃、さまざまなゲームを片っ端からやる。


俺はすべて忘れて健太郎と遊んだ。


二度と来ない、この時を全力で楽しんだ。


心の底から笑ったのは、いつぶりだろう。

こんな地獄の中で、俺を心から笑わせてくれるのは健太郎しかいない。


本当に、お前は俺の一番の親友で。救いだ。




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