君と僕の白昼夢


だが時間は無情にも過ぎていく。

あっという間に夕方だ。

高校生がちらほら見え始めた。


「もうこんな時間か…部活始まってる…」


健太郎が呟いた。


「早かったな…」


4時だ。

こんなに長くゲームセンターにいたことはない。

ああ…近づく…


ダメだ…俺はもう覚悟を決めたんだ…


「健太郎…もう1回、海行こう」

「え?別にいいけど…」


俺たちはゲームセンターを無言で海に歩き始めた。


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