君と僕の白昼夢


「ひよ…」


日和の名前を呼びきるのより早く、ソレは起こった。



見覚えがある。見覚えがある。






ドンッッッッッ!!!!








あぁ。これも。



聞いたことある。



日和はすごい勢いで宙を舞った。



そして地面に落ちる。



血の海が、視覚から俺の脳を侵食する。



思考を停止させる。



でも、これだけは言える。



あれは日和で、これは現実で。



日和がトラックに轢かれたのは事実だ。





腕時計を見てみると…




「5時10分…」




これはもう…確信せざるを得ない。





< 22 / 198 >

この作品をシェア

pagetop