君と僕の白昼夢
「ひよ…」
日和の名前を呼びきるのより早く、ソレは起こった。
見覚えがある。見覚えがある。
ドンッッッッッ!!!!
あぁ。これも。
聞いたことある。
日和はすごい勢いで宙を舞った。
そして地面に落ちる。
血の海が、視覚から俺の脳を侵食する。
思考を停止させる。
でも、これだけは言える。
あれは日和で、これは現実で。
日和がトラックに轢かれたのは事実だ。
腕時計を見てみると…
「5時10分…」
これはもう…確信せざるを得ない。