君と僕の白昼夢

そして俺達は列に並ぶ。

「1時間くらいだな」

俺が日和に言う。

「長いな〜。

でもそれくらい美味しいんだよ!」


楽しみにしているのが、全身から伝わってくる。

「甘いのが食べたいな〜」

日和は外にあるメニューの書いてある看板を見た。

「うん、俺も」

これで3回目だが、1回も食べられてないからな。

カフェからは甘い香りが漂ってくる。

日和が店内を覗いたり、メニューを見たりしている間、俺はまわりを警戒していた。

次こそ、成功させるため。

日和と、明日を迎えるために。






それから他愛もない話をしていたがここもあまり記憶にない。

時間が経つにつれ、集中し、緊張してきたからだ。


< 30 / 198 >

この作品をシェア

pagetop