君と僕の白昼夢
そして俺達は列に並ぶ。
「1時間くらいだな」
俺が日和に言う。
「長いな〜。
でもそれくらい美味しいんだよ!」
楽しみにしているのが、全身から伝わってくる。
「甘いのが食べたいな〜」
日和は外にあるメニューの書いてある看板を見た。
「うん、俺も」
これで3回目だが、1回も食べられてないからな。
カフェからは甘い香りが漂ってくる。
日和が店内を覗いたり、メニューを見たりしている間、俺はまわりを警戒していた。
次こそ、成功させるため。
日和と、明日を迎えるために。
それから他愛もない話をしていたがここもあまり記憶にない。
時間が経つにつれ、集中し、緊張してきたからだ。