君と僕の白昼夢
ダメだ…!!
あんなのトラウマになって当然だろ…!!
人間の…中身を…ああいう形で間近で見て…
しかも幼なじみの友達。
最悪すぎる。
これからずっと…タイムリープするたびに俺は日和の顔を見て吐き気を覚えるのか…
しかも前回よりも症状がひどい。
悪化している…!!
「おい、大丈夫か?
保健室、行く?」
俺の背中をさするその声の主は健太郎だ。
優しく、声をかける。
「卓…お前どうした?風邪?」
待って待って待ってくれ…!!
今話せば…
「とりあえず保健室だな。
立ってみ?」
何も喋れないので言われたままゆっくり立ってみる。
「歩ける?」
健太郎が俺の身体を支えながら聞く。
俺は頷いた。
「…任せるね」
日和の不安そうな声が後ろから聞こえた。
「おう」
健太郎が返事をした。