君と僕の白昼夢
俺の部屋はリビングとは違い、黒や青などの暗い色で統一されている。
勉強机にベッドに本棚。床には小さな木の机。
シンプルで落ち着く。
俺は椅子に座って机に頬杖をついた。
部屋の壁にかけてある時計を見るともう4時40分だ。
静まり返った部屋でただただ、俺はその時を待った。
待つことしかできなかった。
なかなか落ち着かず、日和に電話をかけてみる。
すぐに日和は出た。
「家ついた?」
わざわざ確認とか普通だったらおかしかったり気味悪がられるが、今はそんなのどうでもよかった。
とにかく、知りたいから。安心したいから。落ち着きたいから。
【着いたよ!なんで?】
「いや、確認」
【変な卓。大丈夫だよ!】
「そっか…」
その日和の声に安心して俺は通話を切った。
日和は家にいる。安全な。
もう、大丈夫なはず。