君と僕の白昼夢
だが…
「……戻らない」
2分、3分経っても戻らない。
俺の意味深な発言に首を傾げる佑。
「どうしたの?」
「……」
まさか…ということは…
「やった…」
「え?」
「やったよ佑!!!!!」
俺は泣きそうな程に喜び、佑を見た。
「え、なんで泣きそうなの…」
「終わった…終わったんだよ!!!」
俺は立ち上がり、佑のところに行くと佑を思いっきり抱きしめて喜んだ。
もちろん、普段なら絶対やらない。
でも…
何分経っても時間が戻らない。
また、“今日”の昼休みに戻らない。
嬉しすぎたんだ。
「ちょちょ、どうしたの」
「人間は嬉しすぎるとこうなるんだよ」
「なにが嬉しいの…」
佑は相変わらず戸惑っていた。
やった。
やったよ日和。
お前は生きてるんだな!!