君と僕の白昼夢
それから結構長く喜び、佑に不審がられたと、2人でリビングに下りた。
「変な兄ちゃん…」
おはぎの皿を片付けながら佑が言う。
俺はソファーに座り早速、日和に電話をかけた。
多分、うざいと、またかよって思われるだろうな…
それでもいい。
日和の声が聴けるなら。
5時10分以降の、お前の声を。
でも、何コールしても出ない。
「あれ?」
取り込み中か?
まあそんなこともあるかと思ってとりあえず通話を切った。
「今日の兄ちゃん何か変」
ずっと佑は言っている。
「そうか?」
「うん」
佑はソファーに座る。
テレビはさっきの都市伝説の番組だった。一時停止されている。
「録画だったの?」
「そうだよ!兄ちゃんも見る?」
「やだよ」
「怖いんだろー」
ニヤニヤする佑。
「そんなわけないだろ」
「でもホラー嫌いだよね?」
「昔の話だろ!!!!!」
なんてやりとりをしているうちにも時間は過ぎていく。
でも“今日”は続く。