君と僕の白昼夢
「………は…………?」
日和じゃ…ない。
いやてかむしろ…
女じゃない。
電話の向こうの相手の声は低かった。
そして暗かった。
【警察のものです】
俺は耳を疑った。
「え…は?」
俺の困惑をよそに警察の名乗るその人は話を続ける。
【履歴の一番上にあなたのお名前がありまして…
つい先程もかけてらっしゃるので何かお話を伺えないかと…】
え、いや…
なんで警察…
電話の向こうが、ざわざわしているのがよくわかった。
慌ただしい雰囲気が感じられる。
「一体…」
俺は消えそうな声を振り絞り、聞いた。
すると重い雰囲気を全面に出し、さっきよりもさらに低く暗い声で相手は言った。
【川島日和さんが、亡くなりました】
え…………?