君と僕の白昼夢



「………は…………?」



日和じゃ…ない。

いやてかむしろ…

女じゃない。


電話の向こうの相手の声は低かった。

そして暗かった。


【警察のものです】


俺は耳を疑った。


「え…は?」


俺の困惑をよそに警察の名乗るその人は話を続ける。


【履歴の一番上にあなたのお名前がありまして…

つい先程もかけてらっしゃるので何かお話を伺えないかと…】


え、いや…


なんで警察…


電話の向こうが、ざわざわしているのがよくわかった。


慌ただしい雰囲気が感じられる。


「一体…」

俺は消えそうな声を振り絞り、聞いた。


すると重い雰囲気を全面に出し、さっきよりもさらに低く暗い声で相手は言った。





【川島日和さんが、亡くなりました】






え…………?






< 49 / 198 >

この作品をシェア

pagetop