君と僕の白昼夢


5時間目はこうして終わった。


あと1時間やったら帰れる。


6時間目は移動教室、パソコンの授業だった。


「6時間目パソコンはだるいわ」


俺の隣を歩く健太郎が言った。


「確かにー…」

俺もそう返事した。


パソコンの授業は毎回課題をだされ、寝る暇などない。


それが6時間目にくるなんて鬼畜だ。




やる気など忘れたまま、コンピュータールームに着いた。


そして当たり前のように授業が始まり、当たり前のように課題が出される。


「あーだりー」

健太郎が頬杖をつきながらパソコンの画面に向かって言う。


「まあまあ、これで帰れるだろ」

「だからそれはお前らだろ」


そういえば健太郎は部活生だった。



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