君と僕の白昼夢
信じられなかった。
だって5時10分じゃないからだ。
過ぎてたから。
「そん…な……なんで……」
俺はソファーに座ったま絶句した。
どこを見ていたのか、自分でもわからないほどに動揺した。
【強盗に入られたと思います】
さらに絶句した。
声も言葉も出なかった。
【今調べています】
………
嘘だ。じゃあ日和は…
「日和は殺されたってことですか」
俺の一言に佑が振り返る。
さっきから多分、俺の様子を見て異様な雰囲気を察知していたと思うが、今の言葉で何かがおかしいと確信したらしい。
【はい…後日お話を伺いたいのですが…】
俺は返事することなく、手から携帯を落とした。