君と僕の白昼夢
「兄ちゃん…?」
佑ももちろん、日和のことは知っている。
昔、三人でよく遊んでいた。
「後日……なんて来ないし……」
どう殺されたかは聞きたくない。
もう、聞きたくない。
身体の力が抜け、俺は床に座り込む。
「話って……何も話すことなんてないし……」
恐怖で震えた。
悔しさで泣きそうだ。
俺はまた、日和を救えなかったのか。
なんでだよ……!どうして……
絶望する俺の目の前に、佑はしゃがんで聞いてきた。
「どうしたの……?兄ちゃん」
今聞いても話しても意味ない。
また、やり直しだ…。
「佑…」
俺は佑の服を両手で掴んだ。
「兄ちゃんもうダメだ…」
「…え?」
「じゃあな…」