君と僕の白昼夢
いや…前からきっと俺の中にあったんだ。
もっと昔から。
気づかなかっただけで、ずっと存在していた。
きゅーっと胸が締め付けられる、この感情。
暗く狭い箱の中から開放されたように、その感情は俺に襲いかかってきた。
「日和…」
「なんも言ってくれないんだから卓はー」
日和がすねた顔をする。
「私にくらい話してよね!」
俺の機嫌をすぐに直す。
その明るい笑顔で。
無邪気な性格で。
昔から……お前は変わらない。
変わらなく優しい、そんなお前を、俺はーーーー……………。