君と僕の白昼夢


先生が入ってきて号令がかかっても俺は気付かず、注意される始末。


何にも集中できず、ただただひたすら考え、思い出し続けた。

授業はもちろん聞いておらず、ノートもとらず。



だが、やはりなかなか答えが出ない。


日和と健太郎のふざける声すら届かないほど孤独の中で考える。

途中、窓の外の青い空を見たり、時計をボーッと眺めたりした。

カリカリと、みんながノートに文字を書くシャーペンの音だけが聞こえる。






しかし、いくら考えても全く出なかった。


そして5時間目はあっという間に終わり、休み時間を迎えた。



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