君と僕の白昼夢
休み時間の間もボーッとしていた。
まわりから見たら、おかしいだろう。
本当に気が滅入る。
気がつけばクラスメイトのほとんどが、教室から居なくなっていた。
それに気がついたのは、俺を呼ぶ声が聞こえたからだ。
「…卓!!」
ハッと我に帰り声のする方を見た。
日和が廊下から俺を呼んでいた。
健太郎も隣にいた。
「なにボーッとしてんの?
置いてくよ!」
「今日どうしたんだよ」
笑いながら俺にいう2人の優しさに、自然と笑みがこぼれる。
そして俺は2人の所へ走って向かった。
ドンッ
しかし、なにかの衝撃で俺の足は止まった。