君と僕の白昼夢


「日和、奢ってやるから公園行こう」

「こ、公園?しかも奢るって何を…?」

唐突すぎて驚いていた。

それもそうか。

俺にとっては何回も重ねている“今日”なわけで、俺から誘うなんていつもだったら珍しいことが当たり前になってきたわけだが、日和にとっては初めての“今日”。

俺が誘ってくるのも初めてに等しいくらい珍しいんだろう。


「ん?ジュース」

「じ、自動販売機の?」

「当たり前だろ」

そう返事をするとクスッと日和は笑って

「たまにはいいかもしれないね」

と、言った。


次こそ阻止しなければ。

でも色々な疑問も謎も解決していない。

そんなんで救えるのだろうか。

< 63 / 198 >

この作品をシェア

pagetop