君と僕の白昼夢
俺が向かった先は屋上だった。
昼休みなのに誰一人いない。静かだった。
「はぁ…はぁ…」
息を切らして両膝に手をついた。
涙はとっくに乾いていた。
「……」
俺はフェンスまで歩いた。
街の景色が広がる。海も山も見えた。
世界はこんなにも平和に動き、過ぎてゆくのに。
俺の闘いは“明日”が来るまで終わらない。
フェンスに手をかけた。
「…落ち込んでる暇はない…」
“今日”をどうするか…
メニュー