君と僕の白昼夢
「よし…」
休み時間内にコンピュータールーム入り、いつもの席に座り、パソコンを起動させる。
「今日…やる気満々だな…」
隣で健太郎が引いていた。
「まあな」
とか言いつつ健太郎も起動させ、好き勝手にパソコンを使い始めた。
日和とは席が離れているが、日和も起動させているのがわかった。
早速俺は検索欄に文字を打ち込む。
[タイムリープ]
検索するとすぐにたくさん出てきた。
《タイムリープした人の本当の話!!》
《過去に行った人》
体験談なんかもあった。
その一つを見てみる。
《1:目覚めたら朝だった。その時は普通に翌日の朝がきたと思った。普通に起きてリビングに行くと妻がいた。だけどその時、違和感があった。》
「ほぉ…」
《1:「おはよう」と俺に声をかける妻。なにか…なにかが違う気がした。固まる俺に妻が近づき、「どうしたの?」と言った瞬間、気がついた。》
ごくん、と俺は息をのんだ。
《1:妻の髪が長いことに……》
ここまで読んだその時、
「起立ーーーー」
はっと我に返った。
クラスの委員長が号令をかけていた。
いいところで先生が来たのだ。
嘘だろ…
先生が使う用の前にあるパソコンは、生徒が使っているパソコンの画面全て映るようになっている。
だから課題をサボってネットを見ようものなら、すぐに怒鳴られる。