君と僕の白昼夢


「え、まじ?」

「うん…卓から誘うなんて珍しいし…レアだから!」

日和が笑って歩き出す。

「行こ!懐かしの山!!」


「おう」


そして俺たちは山に向かった。





4時15分には入口についた。


「懐かしいね〜」


立ち止まって日和が山を見上げる。


「そうだな」

山と言っても大した山じゃない。

小学生でも登れるだろう。

低めの山だ。


しかし山は山。危険はたくさんある。


「本当に歩くの?」


「なんだよ、老いたか?」


俺が笑いながら先に歩くと


「ちょっと!まだまだ高校生よ!!」

日和も笑いながら後を追ってくる。



< 95 / 198 >

この作品をシェア

pagetop