君と僕の白昼夢
「え、まじ?」
「うん…卓から誘うなんて珍しいし…レアだから!」
日和が笑って歩き出す。
「行こ!懐かしの山!!」
「おう」
そして俺たちは山に向かった。
4時15分には入口についた。
「懐かしいね〜」
立ち止まって日和が山を見上げる。
「そうだな」
山と言っても大した山じゃない。
小学生でも登れるだろう。
低めの山だ。
しかし山は山。危険はたくさんある。
「本当に歩くの?」
「なんだよ、老いたか?」
俺が笑いながら先に歩くと
「ちょっと!まだまだ高校生よ!!」
日和も笑いながら後を追ってくる。