君と僕の白昼夢


誰もいない山道。

両脇には木々が並び、桜が咲いている木もある。

ゆるやかな坂道をひたすら歩く。

「変わってないね、ここも」

「全然だな」

小学生の頃はここを毎日のように走り回ったっけ。

どちらかと言えば田舎の方だし小学生で電車なんてとんでもない。

遊び場は限られる。

「あっという間だったなぁ…」

日和が言う。

「ん?」

「なんか…時間が経つのは早いなぁって」

「あぁ…そうだね」

まあ…今は進んでないけど…

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